昼間は太陽のお蔭で暖かく(時には暑く)、太陽が沈んで夜になると気温が下がることは皆さん経験していますよね。
ところで、太陽は東から西へ移動します。本当は地球が逆方向に回転しているのですが、地上にいる私たちには、東から西へ移動しているように見えます。
ならば、昼間気温が高く夜は低いという一日の気温変化のパターンも、東の地域と西の地域では時差があるはずです。さあ、この時差を気温データから確認して見ましょう。
まず関東地方南部の千葉、東京、横浜の3地点の2010年の毎時の気温の平均値のグラフを見てみましょう。このグラフは、各地の1時、2時、3時、‥‥、24時の毎時の気温の1年間の平均を表しています。
グラフでは、千葉、東京、横浜の3地点とも、午前5時ごろに平均気温の最低値を示しています。
それでは、つづいて九州地方北部の福岡、佐賀、長崎の3地点の2010年の毎時の気温の平均値のグラフを見てみましょう。
このグラフでは、福岡、佐賀、長崎の3地点とも午前6時ごろに平均気温の最低値を示しています。
以上の2つのグラフの比較では、関東地方南部の都市では九州地方北部の都市よりも最低気温に達する時刻が早いようです。つまり、東西で1日の気温変化のパターンに時差があるという予想と一致する結果でした。
では、他の地域でも同じことが言えるでしょうか。それはあなた自身で確かめてみてください。